魔力絶対零度

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灸洞
作: 灸洞
切ったり、貼ったり、削ったり、叩いたり、捏ねたり、捻ったり、
彫ったり、擦ったり、曲げたり、潰したり、嵌めたり、測ったり、
塗ったり、汚したり、洗ったり、撮ったり、整えたり、戻したり。
そして、やり過ぎたり、落としたり、紛失したり、台無しにしたりします。
 --/--/-- --
-.- 
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 2010/04/24 Sat
6.1 
構想2年半、制作半年強。

こんなものになぜ余暇のほとんどを費やしているのか自分でもまったくわからないのですが、とにもかくにも杉良シリーズの総決算作品となります。

しかも今回は、このミクイラストがMMDで立体化されるという超展開の嬉しいおまけ付き!






作品#14【初音ミク】君は人のために死ねるか
 2010年4月5日・3分4秒



◆ お題:
 ・杉良太郎/君は人のために死ねるか

◆ 目標:
 ・全編ミク熱唱のステージ映像作成
 ・たまには真剣に歌わせてみる

◆ 解説:
 知る人ぞ知るかのカルト曲、『君は人のために死ねるか』です。
 思い返せば2年半前、ミクを始めるにあたって、『江戸の黒豹』とこの曲は、自分の中では当然のように「やらなきゃいけない曲」としてリストに挙がっておりました。
 なにせ、いきなり「語り」から入るわ、「プログレ」タグも付く、変拍子というにはあまりにも珍妙なリズム構成だわ、ひとりなのに「メン」(歌詞は「マン」)だわ、はじめて聴いたときには脳がかき回されるような思いをしたこの曲、忘れようったって忘れられるものではありません。しかもこの唄い方ときたらwww

 とはいうものの、本曲の「濃さ」、特にセリフ部分の再現は、当初のわたしの技術ではまず太刀打ちできるものではありませんでしたし、加えて動画に使う映像資料も存在していなかったので(そもそも曲は知っていても、肝心のドラマ(『大捜査線』)は観たことがないというお恥ずかしい状態)、動画のイメージが湧かない状態でした。
 とはいえ「黒豹P」の二つ名を頂戴した以上、いつか仕上げなくてはならない必須曲であり続けていたのです。

 そうこうしてるうちに、目にしたのがこの映像。別な意味で衝撃を受けました。
 
 なにこのテンポの速さw しかもこの唄い方wwwクドすぎるwwww

 よしそれなら「杉良風初音ミクオンステージ、ひたすら唄いっぱなし」というコンセプトで行こう、と決めたのが、Gメン投稿前後の1年前のことでした。音の方は意外とはやくなんとかなったので、あとはとにかく唄うミクを描きたおせばよし!!

 ところが思ったような絵が全然描けない。カット割りを考えると数十枚のミクが必要になるのですが、画力不足のため同じようなポーズしか描けなかったり、1枚描くのに1週間以上かかったりするわけです。これは実につらいw
 その間、『神戸』のコラボあり、『アセレヘ』DIVAあり、加えて引越しと転職ありなどで、作業は断続的になりました。作業のリズムがつかめず手はますます遅くなり、仕上がりは伸びる一方。しかもその間、ニコ動もボカロ界もどんどん進化していますから、調教技術も動画技術も敷居がぐんぐん高くなります。またメインの潮流に反した「萌えない」ミクの絵柄、反感を買うかもという迷い。さらにカバー曲をやる方も増えてきたので、「もし先に誰かにやられてしまったらどうしよう」という焦りが加わります。いやほんとしんどかった。

 かような経緯を経てようやく完成できた本作ですが、ふたをあけてみると、望外のご好評をいただいているようで、胸を撫で下ろしております。まだまだ世の中捨てたもんじゃない。みなさまどうもありがとうございます。


 …と「やり遂げた感」に浸っておりましたところへ衝撃のニュースが。
 この絵を気に入ってくださったマシシPによる杉良ミクをMMDモデル化ですと!
 すごいすごいこれは素晴らしい。

 

 さらにkiyoPがさっそくこのモデルを使用して「変身」もの動画をうp。
 長細ミクと共演なんて夢のよう!www

 

 自分のつくったものを観ていただいて、コメで草を生やしてくださる、というだけでもありがたいのに、さらに他の方が展開してくださる、という経験ははじめてであり、誠に感無量であります。聞けばそのほかにもこの杉良ミクのモデル化を狙っていた方もおられたようですし、ぼつぼつ杉良ミクモデル使用作品もあがっているようで、なにか込み上げてくるものがあります。関係諸氏にこの場を借りて御礼申し上げます。どうもありがとうございます。
(なおこのモデルの名称は、「黒杉ミク」「杉良太郎型ミク」などのタグ変遷を経て、4/24 19:20現在「黒豹ミク」となっているようです)


 さて、これらの経緯を踏まえ、今後どうしようか、ということでいまちょっと白紙の状態でして。
 カバー曲としてやりたい題材はまだまだあります。問題になるのは例によって動画でして、エンタテインメントとして成立させたうえで、自分にとってもなにか新しいことをやろうと考えると、これまでよりさらに手間のかかるアイディアしか浮かんでこず、消化しきれるかどうか非常にあやしい。かつ選曲が、どんどんマイナーな方向に流れています。それでいいのだろうか。
 ご好評をいただく、という快感をいちど味わってしまうと、どうしてもそれが忘れられないもですが、一度そこから離れないとだめだろうか、とか、いやあまり考えすぎないでフツーにやればいいんじゃないの、とか、いやそろそろここらでオリジナルを、とか、いやオリジナルってもアンタのはツマンナイよね、などと考えが右往左往している状態です。連休中はいったん頭をカラにするようにしたいなと考えています。


九尾の初音 ついでにおまけ。
 初期にタグ&コメでついた
「妖怪・九尾の初音」というのがすごくツボだったので、これに触発されて一枚描いてみましたので掲載しておきます。妖怪、だいすき。
 (大きいのをピアプロにも置きました


 ところで一点、「先に誰かが…」の焦りについては当方の杞憂だったというか、実は誰もこの曲をやろうとしていたフシがないようだ、ということが判明し、少々意外な気持ちです(笑)
 えっボカロ使いなら当然この曲狙うでしょ?…それはお前が変だろという声が聞こえてきそうです。おっかしーなーw


=== テクニカルノート ===

■ 調教
 毎度のことだが粘土いじりのようなぐちゃぐちゃ調教なので解説不能。ただ基本は「ほぼ全部の音符の頭を低音から大きくベンドアップ」させている。方法は音符分割とピッチベンドの併用。GENはやや高めで低い声にし、かつ伸ばす母音のところで一部大きく細かく上下させて「荒らして」みた。効果のほどは?だが。とにかくすっぴんミクのあの平板で間の抜けたアホ声(そこがいいところなのだが)にならないよう、「汚し」たおすようにした。巻き舌は、場所によって「るるれ」だったり「ららり」だったりいろいろ。子音のみの音符は使っていない。また、今回はビブラートをできるだけ手描きしてみた。目標としたのは、検証Pうどんゲルゲ氏の両名。この域に達するのはやはり困難だったが、わずかなりとも近づければ、とがんばってみた。

 セリフ部の原型入力には、はじめて MikuMikuVoice @ VPVP を試してみた。
 が、結局は DYN/PITともいったんすべてフラットに戻して調整し直すことになった。結果として生きているのは、音符のタイミングの一部だけで、元のものとはまったく違うものに。 とはいえ、セリフのように小節/音符に分解しづらいものにものに関しては、最初のガイド用に使えるようにも思う。もっとも自分で吹き込むのが恥ずかしいので、再び使うことがあるかどうかは不明w
 歌の方はシンセ音で打ち込んだメロをMIDI出力してボカロエディタに取り込むいつもの方法。

  ※参考になるとは思えませんがw、VSQ詰め合わせzipはこちら
   セリフ部分は細切れに出力し直したので、まとまった形にはなっておらず、
   過不足があるかもしれません。

 また、いつも通り、最終的な発音タイミングは部分的にDAW (Cubase) 上で調整。一番最後の「ポリィスメェェェン」など修正が顕著。どうしてもボカロエディタに慣れられないのでズルをしてしまう。

■オケ
 全打ち込み。当初は原盤アレンジで作り始めたが、上述のステージ映像のホーンセクション入りアレンジに変更。と同時にテンポをアップ。さすがにステージ版のは速すぎる(それはそれで魅力的なのだが)ので、原盤との中間くらいにした。いつも通りベース→ドラムスからはじめ、ホーン、ストリングス、チェンバロ、オルガン、ギターを加える。
 ドラムはEazy Drummerデフォルト。ベースはBASiSのHofner。他の音源はHarionOneでいったんできあがっていたものに、放置していたKONTAKT3を急遽インストールしてホーンとストリングスを最後に追加した。ギリギリになってこの作業を行ったので、KONTAKT3の音色に対する理解が不十分で、あくまで付け足し感はぬぐえない。オルガンのバッキングの一部に趣味でプログレ風味をちょっとだけ加味w ギターはすべてソフト音源。ギターのバッキングは省略。
 MIXは…あまりよく覚えていない。とあるところで教わったように、タム類にゲートをかけたりした。あとはホーンをできるだけゴージャスに、でも歌が埋もれてしまわないように調整するなど。
 ボーカルには C3 Multiband Compressor の Vocalプリセットをそのままかけている。それと、ボーカルのピッチを30セントシフトアップしてオケと合わせた。
 以上、歌とオケの原型は昨年6月の時点で8割がた完成していた。仕上げの2割はうp直前の1週間ほど。あとの期間は、中断をはさんでずーっと映像に費やしたわけである。やれやれだよ。

■ 絵:ミク
 上述のご本尊動画をモチーフにした衣装のミクを考える。「目は小さく」「切れ長」「流し目」「イヤらしい笑み」「大げさなポーズ」を基調に、でもおにゃのこの魅力は保持、というコンセプト。「絶対領域は死守」「パンツはギリで見えない自主テレ東規制」を自分に課す。画力もないのになにを大仰なw
 最初のラフをいくつか考えた時点で、一度コンテを作ってポーズバリエーションや構図を考えるものの、すぐに破綻。煮詰まったのでとにかく描き散らかして、使えるものをあとから選ぼうという方針に転換。この無計画さがいつまでたってもあがらない最大の原因に。
 キャラデザが安定しないので本当に困った。カットによっては別人であるのが今でも気になるが、まあいいかw
 ポーズは特に参考資料はなく、手なりで描いた輪郭をぐちゃぐちゃと整形してカタチになるようにした。そうじゃなくてちゃんと資料見たりデッサンの練習した方がいいとはわかってるのだが、
 「努 力 は キ ラ イ」w
 いや、資料なしとは書いたが、手持ちのミクfigmaに少しポーズは取らせてみてはいる。ただ可動範囲があまり大きくないので、直接の参考にはならず。間接的には参考になっているような気はする。
・元絵枚数約40カット+バリエーション10カット(最後のアニメーション除く)

・彩色;
 色指定用のパレット画像を用意。各部分ベース色+影色1~2色の単純塗り分けでまずフラットな絵を用意しておいて、仕上げ段階で追加用の影2レイヤーを「焼き込み」「乗算」などで付加。枚数が多いのでこの作業がまた大変だった。特に髪の毛の影の付け方。いろいろ間違ってるが力尽きた。
 輪郭線はこれまた力尽きたのでRGB=0の黒。

■ 絵:その他黒豹楽団
 バックバンドは『江戸の黒豹』の「黒豹ミク」チーム。

  ※本編では使用しなかった「顔出し」画像 →

 観客席のたこルカ聴衆は述べ200匹くらいいる。バリエーションは20くらい。配置で苦労。

■ アニメーション:リップシンク
 カットごとに「あいうえおん」を基本に用意。「あ」は2~3種、その他の母音も歌詞(唄い方)の内容に応じ多少バリエーション追加。そのほか同じ母音が連続する際の中間の口の形や、"m" とか "k" に見えるような形を場合によって用意。大きい絵では、「あ」用の顔(アゴが下がっている)を用意。
 表情(目)についても「普通」「細めた目」「閉じた目」を基本に、流し目など適宜用意。
 いずれも最終工程の「影つけ」の際に、継ぎ目が出ないよう合成するところでレイヤーの前後がわけわからなくなって非常に苦労した。
 以上をAEでカットごとに歌を聴きながら手並べ。コツとしては、音より1~2フレーム早めに変化するほうが自然。

■ 絵:アウトロ用アニメーション絵
 大きな絵はしんどかったので高さ240pixelくらい。輪郭だけでまず動きをチェックしてから彩色。ツインテの動きを表現するために途中から本体と髪を別レイヤに分ける。総数は、歩き10枚、停止5枚+髪9枚、振り返り10枚+髪8枚、決め11枚。彩色作業、とくに仕上げの影付けで夜逃げを真剣に考えたw
アニメ輪郭1アニメ輪郭2

 大股に歩き過ぎて水平移動距離が大きく、動画化の際の位置/スケール合わせに苦労した。決めポーズが最後にセンターに来るように、どこでカメラを動かすかのタイミング調整も難航した。いろいろノウハウのなさを痛感。

■ 動画:照明
 照明用グレースケールのグラデ画像を用意、スケール/回転/透明度/色を変えつつ合成。
 バリライトやレーザーを多用したモダンなものも考えたが、昭和歌謡オンステージということで、ベタな学芸会照明に。というかどうやってもそれしか作れないのだがw

■ 動画:歌詞
 ミク+楽団+照明だけではさすがに画面が持たないので、歌詞を大々的に貼付けることでごまかす。
 できるだけ杉様原詞どおりに、一部画面構成を考慮してひらがな←→漢字変換した。なおコメにあった「明日→朝では?」だが、原詞を見る限り「明日」が正解のようである。
 テキストレイヤ内に Fractal Noise他のエフェクトを動的に仕込んで、フラットにならないようにした。
 表示タイミングは歌詞ブロックごとにアニメーションプリセットのキーフレームを調整。

■エンコード
 今回も MPEG StreamclipによるH.264 MP4エンコード。画像840kbps, 音声160kbps。見た目ほど動きがないので画質劣化はそれほど目立たない。


※使用機材/ソフトについてはこちら


 
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コメント

  • いくそつ
  • - 2010/04/25 00:19 -
すげえ!!!ひとつひとつ練り込まれてますね。
アニメは参考になりました。と同時にすでに心折れました。
3頭身キャラを遊びで動かそうと考えていたんですがこりゃ大変だわw
  • 灸洞
  • - 2010/04/25 01:03 -
コメントありがとうございます♪
アニメの醍醐味はとにかく自分の描いた絵が動いた瞬間にあります。
たしかに死ぬほど面倒wではあるので、できたらわたしもせめて色塗りとかは外注に出したいんですけどwww、まずはコマ数は少なくてもよいのでお試していただいて、いちどその感動を味わっていただければと思います。
  • もころしP
  • - 2010/04/27 00:56 -
本当に素晴らしかったです。
何という手間のかけ方とと愛情。
ミクの肩くいくいっ、のあたりで涙が出てきました。
杉様愛されているなぁ。
当方、舞台関係のお仕事をしていまして
リアル杉様にはさんざん泣かされましたが
今となってはいい思い出です。
  • 灸洞
  • - 2010/04/27 22:47 -
コメントどうもありがとうございます。
なんとご本尊様とそんなに身近な関係のお仕事だったのですね!
にもかかわらずお気に入りいただけるとはほっとしました。
「肩入れ」は、そのカットだけ動きが突出してもなあと思って採用を見送りかけていたのですが、やはり入れておいてよかったと思いました。
いつか機会がありましたら、「泣かされた」お話などうかがってみたいです。
  • カザナミ@富山
  • - 2010/04/28 12:25 -
毎度毎度、大笑いさせていただいております。
時期作品のヒントにニコ動で「コサキンソング」
と検索してみてください。
琴線に触れる曲があるかもしれません。
  • 灸洞
  • - 2010/04/29 09:54 -
ごひいきにどうもありがとうございます♪
コサキンソング、おバ歌謡など、どっから探してくるんだって曲が山盛りですよね。
触手じゃなくて食指が動く曲が大量にあって困ります。

…全然関係ありませんが「食指が動く」について調べてみました。
『春秋左氏伝・宣公四年』の "楚人獻黿於鄭靈公。公子宋與子家、將入見。子公之食指動。以示子家曰、他日、我如此、必嘗異味。及入、宰夫將解黿。" が由来とのこと。
子宋という人は、ご馳走の気配を察すると食指(人差し指)がぴくんと動くんだそうです。
妖怪アンテナかっつーのw
ちなみにこのときのご馳走は「すっぽん」だったようです。次の曲はすっぽん料理の曲にしようかな。食べたことないですけど。

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